さっさと嫌いになってくれ〜アイドルオーディションで嫌われたい男装美少女、なぜか姫ポジ獲得?!〜



しかし、まるでそのタイミングを見計らったかのように──


クイッ。


机の下で、霞の足が私の軸足に引っかけられた。


「っ?!」


重心がぶれ、バランスが崩れる。


な、っ……!


予想外のアプローチに頭が真っ白になり、そのまま転びかけたびころで──


ドサッ。


まるで待ち構えていたかのように、霞の胸に抱き留められた。

間近で匂い立つ香水、腰に絡む腕。


今までにない密着面積に、私の脳内は一瞬にしてパニックに陥る。


なっ、何してんの、この人……!