そうして私の写真撮影に勤しむ峰間京に、いつも通り絡んできたのは夏葉ちゃん。
「ねー京ちゃんどう?俺らの榛名千歳アイドルすぎるっしょ」
「うん、良かったね。夏葉が炎上脱退した時のサポメン決まって」
「ハイ!もうお前と話すのやめまーす!」
「あはは、ごめんごめん言いすぎた。いい仕事したじゃん夏葉」
拗ね気味の夏葉ちゃんの頭を、慣れた手つきでポンと叩く峰間京。
……京って女の子相手だったら、ライン越えた瞬間にサッと引き下がれるんだ。さすがはモテてきただけあるな。
ただ、デフォルトで女子と距離が近いのはどうにかした方がいいと思うけど。普通の男子高校生は女の子いなすために頭ポンとかしないよ。
そんな騒がしい輪の中で、さっきからどす黒いオーラを隠そうともせず露骨に不機嫌な顔をしている人物が約一名。
「ケッ……みんなして千歳のこと可愛い可愛い持て囃しやがって」
──兎内陽斗だ。
さっきから、可愛いとは無縁の姿勢でドッカとソファに腰掛け悪態をつきまくっている。ヤクザ?
