さっさと嫌いになってくれ〜アイドルオーディションで嫌われたい男装美少女、なぜか姫ポジ獲得?!〜



「昼のメンツみんな揃ってるー?」

「明頼いなくね?」

「アッキーは千歳のスカート姿見て死んだ」

「ふーん」


明頼の突然死にもまったく動じない一同。

九条霞と峰間京のコンビは今や校内でかなり目立っているため、周囲から好奇の視線が突き刺さり、すると当然ながらそばにいる私にまで注目が集まることに。


……ほんっっっとに嫌。

この状態で目立つのはハイリスク・ノーリターンすぎる。


私はスッと周囲から背を向けて気配を消そうとするけれど、そんな抵抗はもちろん無意味に決まっていて。


「よ、千歳ちゃん」


私の隣にドサッと腰を下ろし、ソファの背もたれに手をかけ距離を詰めてくる九条霞。

よりによってまたあなたが隣ですか……!!

内心冷や汗ダラダラで顔を背け続ける私に、霞は昨日の仕返しだと言わんばかりにしつこく絡んでくる。