さっさと嫌いになってくれ〜アイドルオーディションで嫌われたい男装美少女、なぜか姫ポジ獲得?!〜



うわぁ……。

急にプロデューサースイッチが入った陽斗を前に表情を引き攣らせながらも、なんとか無言でその視線を受け止める。


数秒間、そんな居心地の悪い格付けタイムが続いたのち──

結果は。


「……ハイハイ。貸せばいいんでしょ貸せば」


合格だったらしい。

机にドサッと置いたスクバから、どデカいサロン専売のヘアスプレーを引っ張り出す兎内陽斗。


…………いやチョロすぎるでしょ。

いくら金と数字の匂いがするからって、そんなコロッと寝返ることある?

プライド<<<<バズというどこまでもインフルエンサー気質の兎内陽斗を前に、感心と怯えを同時に抱いてしまう。

その潔さは見習いたいけど、お願いだから、女装した私をコンテンツ化するのだけはやめてね……。