「夏葉GO」
「陽斗せんぱーーーい!!!!」
茉白ちゃんの合図で、弾丸のように飛び出す夏葉ちゃん。
足はや。陸上部?
スカートを私に貸した代わりにジャージを履いている夏葉ちゃんは、遺憾無くその本領を発揮し、いとも簡単に陽斗先輩を捕獲する。
「なーに逃げようとしてんのさ!!ちょっと来やがれ」
今日初めてまともに話した仲にも関わらず、ガッツリタメ語の夏葉ちゃん。
先輩のパーカーのフードを引っ張って、ずるずるとこちらに引きずってくる。強い……。
そんなこんなで無理矢理こちらに連行されてきた陽斗は、夏葉ちゃんに拘束されたまま苛立ち混じりのため息を吐き、グチグチと文句を垂れ始めた。
「……いや、お前らさぁ……罰ゲームなんだからもっとちゃんと千歳に恥かかせなきゃダメじゃん。もっと白塗りにケバケバチークにリボンバーン!!とかつけてさ……なのに何をフツーに盛りにいっちゃってんの?バカなの??」
「なんか固める系のスプレーちょうだい」
「話とか聞ける?」
