ぱち、と視線がぶつかる。
数秒間、時が止まったような沈黙の後──
ぶわっ、と色々な類の感情が押し寄せたみたいに顔を歪める霞。
「はっ……?!っ、いらねーよっ!!!!」
「いいから照れてないで。QR出してください」
私が急かすと、霞はしばしの間、露骨に顔をしかめて葛藤していたけれど──
結局、小さく舌打ちして、渋々画面を差し出してきた。
今頃脳内で必死に言い訳を並べ立ててるんだろうな……と内心苦笑しつつ、私は出されたコードを自分のスマホで読み取る。
……フォロワー200ちょっと、意外と少なめ。パーティーとか行きまくってるらしいし四桁くらい居るんじゃないかと思ってたのに。
プラベ垢だから信用してる人だけ通してるのかな。それとも用途別に垢分けしてるのか。
フォロリクが承認されたので中に入ってみると、投稿も殆ど無い。
そして霞のくせに、自分の写真を集めたハイライトすら無い。この人、こういうとこ妙にまともなのなんなんだ……?
そんなやり取りをしている私に、視界の端で『ごめんね……!』とでも言いたげに小さく片手を顔の前に立ててくる茉白ちゃん。
心底申し訳なさそうな様子の彼女に、私は大丈夫だよという意味を込めて小さくグーサインを返した。
