さっさと嫌いになってくれ〜アイドルオーディションで嫌われたい男装美少女、なぜか姫ポジ獲得?!〜



少し呆れた目を向ける私に、ふと話しかけてくる茉白ちゃん。


「それで言うと千歳も今日ビジュ良いよねなんか」


……そうかな?

今日は霞に会うつもりが無かったのと、昨日の疲労で爆睡して寝坊したのもあってだいぶ適当なんだけど。髪なんて、ほぼノーセットだし。


でも、特に何も頑張ってない日に限ってビジュ良いって言われるのって、割とあるあるだよね。なんなんだろう、あれ。

ちょっと抜け感があったほうがむしろ盛れて見えるってことなのかな?


いまいち腑に落ちない私をよそに、茉白ちゃんの話題に乗っかったのは意外にも陽斗だった。


「それ思った。今日お前カラコン何使ってんの?」

「えっそれうちもずっと聞こうと思ってた!なんでそんなデフォルトで目ん玉ちゅるちゅるにできんの??」

「性格の良さの違いでしょ」

「「はい峰間京ウザいーーッ!!」」


初対面のくせに完璧なユニゾンを見せる陽斗と夏葉ちゃん。

一斉に京に飛びかかろうとして、それぞれ雪斗と茉白ちゃんに首根っこを掴まれていた。

常識人の数が増えると私が出勤しなくて良くなるから本当にありがたい。