さっさと嫌いになってくれ〜アイドルオーディションで嫌われたい男装美少女、なぜか姫ポジ獲得?!〜



そんな考えのもと、内心ではめちゃくちゃ気まずさを抱えつつも沈黙を保つ私。

そんな異様な空気の私たちをよそに、向かい側に座った夏葉ちゃんたちは至っていつも通りのテンションで会話を続けている。


「てか峰間京ビジュ良くね?今日」

「いつもだろ」

「いやマジマジマジ。ねぇ千歳思わん?」


夏葉ちゃんに急に話を振られ、私は京に目を向けた。

いつも通りのノータイ+緩めの黒カーディガンの着こなし。

ヘアセットも特に変わってないし……コンタクトが切れたからって眼鏡をかけてる以外は、いつも通りな気がするけど……?


「そう?いつもこんな感じじゃない?」

「え、いつもビジュいいって?それもう告白だよ千歳〜」

「ねぇ京ちゃんウザがられるよ?やめな?」

「それお前が言う?」


すかさずガチトーンで返す峰間京。

ここの二人、自分のことを神棚に上げるプロだからな……ぜひ、この機会に人のふり見て我がふり直していただきたい。