さっさと嫌いになってくれ〜アイドルオーディションで嫌われたい男装美少女、なぜか姫ポジ獲得?!〜



お?刺さった?

と、ちょっと口元が緩みかけたのも束の間。


ふっ、と視線を戻してきた千歳は──


どこか揶揄いの混ざった、大人びた微笑をかべていた。


え、なん──


「──試してみますか、先輩」

「は?」


その言葉の意味を咀嚼するより一拍早く。

グイ、とネクタイが引き寄せられ、そのまま──



唇が、重なった。



…………????

はっ…………??



一体、何が起こっているのか。

理解が追いつかず、頭が真っ白になる。


これ……キス、されてるよな……?


いや、唇やわらか……すげぇ、いい匂い……、

っじゃ、なくて!!!どういう状況っ……?!?!