ふたつのさくら

なんやかんやありまして、時刻は午後7時を回ろうとしていた。

あのあと、僕と凍夜は2人で剣術と体術の稽古をしていた。

「あ、そろそろ時間だね。」

着替えをして、荷物を取りに部屋に戻る。

今度は別の袴に着替えて、太刀を腰に差し、短刀と薬を腰につけた巾着に入れる。

それとは別に、薬を2錠飲んで、玄関に向かった。

「凍夜。」

声をかけると、凍夜が顔を出した。

「行ってくる。」

「行ってらっしゃい。気をつけてね。」

それだけ言って、僕は夜の街に繰り出した。