ふたつのさくら

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朔羅との通話が切れる。

かけ直そうとは思わなかった。

ただ溢れ出る涙を片手で拭うことしかできなかった。

初めて聞いた、朔羅の怒鳴り声。

怖かった。

あんなことを思ってたなんて、私と笑ってたのも全部嘘だったなんて、信じたくない!

……でも、朔羅本人が、そう言っていた。

じゃあそれが事実なんだ。

なんで嘘ついたの?

なんで今まで一緒にいたの?

そんなに憎んでるなら、なんでもっと早く殺さなかったの?!

朔羅ならそれが出来たじゃない……。

死体は残らないんでしょ……?

「なんで……なんでなのよ……!」

朔羅に殺されることよりも、嫌われることよりも、嘘をつかれてたことがショックだった。