僕は放心して座っている先生の前にしゃがみ、目線を合わせて声をかけた。
「岡崎さん、今あなたの家に向かわせた人から連絡が来ました。かなり危ない状況です。今、決めてください。妖怪を引き剥がして魂まで持っていかれるリスクを負うか、いっそのこと魂は妖怪に与えて、僕と同じように薬で力を抑えるか。」
岡崎先生は一度深呼吸をして、また僕に聞いてきた。
「妖怪と完全にくっついたら、薬で死ぬほどの苦痛があるんだよな?」
「はい。」
正確には「薬で」じゃなくて、妖怪の力を抑えるからなんだけど。
そこはこの際どっちでもいい。
「引き剥がしても、妖怪と一緒に魂まで消える可能性があるんだよな?」
「はい。」
どっちにしても「死」の苦痛はあるのだ。
ただ、引き剥がせば、今を耐えればあとは大丈夫なのに対し、薬の場合は今後一生続く。
「……薬を飲まなかったらどうなるんだ?」
そこ聞くのか。
聞かれたら答えないといけない。
「……あなたを喰い殺すでしょう。あなただけではなく、その他の関係ない人までも。無惨に、残酷に……。」
「そう、か……。」
結局どうするにしても「絶対安全」なんてのはないのだ。
僕が気づくのが遅すぎた。
もっと早く異変に気づいていれば、安全に救うことだってできたのに。
もう、どうすることもできないけど。
「どうしますか?」
先生は下を向き、そして覚悟を決めたように僕を見た。
「……妖怪を引き剥がしてくれ。今後ずっと苦しむあの子を見ていられる気がしない。もう、あの子の苦しみを断ち切ってくれ……!」
「……失敗する可能性もあります。それでもいいですか?」
もちろんそうならないように全力を尽くすつもりだ。
「わかってる。どっちにしても死ぬかもしれないんだ。だったら、苦しみの少ない方で。」
「……分かりました。では行きましょう。」
僕は一度自分の部屋に戻り、錠剤を2つ、飲み下す。
これが、その妖怪の力を抑え込む薬だ。
その正体はただ精神を強めるだけの薬。
これ自体に、妖怪を押さえつける力はないのだ。
でも、そんなものでも、仕事の前に飲んどかないと、僕が消える。
そして太刀を持って、先生の家に向かった。
「岡崎さん、今あなたの家に向かわせた人から連絡が来ました。かなり危ない状況です。今、決めてください。妖怪を引き剥がして魂まで持っていかれるリスクを負うか、いっそのこと魂は妖怪に与えて、僕と同じように薬で力を抑えるか。」
岡崎先生は一度深呼吸をして、また僕に聞いてきた。
「妖怪と完全にくっついたら、薬で死ぬほどの苦痛があるんだよな?」
「はい。」
正確には「薬で」じゃなくて、妖怪の力を抑えるからなんだけど。
そこはこの際どっちでもいい。
「引き剥がしても、妖怪と一緒に魂まで消える可能性があるんだよな?」
「はい。」
どっちにしても「死」の苦痛はあるのだ。
ただ、引き剥がせば、今を耐えればあとは大丈夫なのに対し、薬の場合は今後一生続く。
「……薬を飲まなかったらどうなるんだ?」
そこ聞くのか。
聞かれたら答えないといけない。
「……あなたを喰い殺すでしょう。あなただけではなく、その他の関係ない人までも。無惨に、残酷に……。」
「そう、か……。」
結局どうするにしても「絶対安全」なんてのはないのだ。
僕が気づくのが遅すぎた。
もっと早く異変に気づいていれば、安全に救うことだってできたのに。
もう、どうすることもできないけど。
「どうしますか?」
先生は下を向き、そして覚悟を決めたように僕を見た。
「……妖怪を引き剥がしてくれ。今後ずっと苦しむあの子を見ていられる気がしない。もう、あの子の苦しみを断ち切ってくれ……!」
「……失敗する可能性もあります。それでもいいですか?」
もちろんそうならないように全力を尽くすつもりだ。
「わかってる。どっちにしても死ぬかもしれないんだ。だったら、苦しみの少ない方で。」
「……分かりました。では行きましょう。」
僕は一度自分の部屋に戻り、錠剤を2つ、飲み下す。
これが、その妖怪の力を抑え込む薬だ。
その正体はただ精神を強めるだけの薬。
これ自体に、妖怪を押さえつける力はないのだ。
でも、そんなものでも、仕事の前に飲んどかないと、僕が消える。
そして太刀を持って、先生の家に向かった。

