「エンくん、どうですか?」
翌日 、リベンジで作ったクッキーを、エンくんが試食中。
ドキドキドキドキ……。
テストが返されるとき以上にドッキドキだよ。
「うん。昨日のよりサクサクにできてる。ギリギリ合格点ってとこかな」
「はぁ~~。よかったぁ~~」
「はじめての菓子作りで、よくがんばったな! ってことで、こっからはご褒美ターイム! 心愛は、焼き菓子の中でなにが一番好き?」
「えぇっ、急に聞かれても……」
マドレーヌやフィナンシェはもちろん好きだし、さっくり軽い食感のダッグワースも、ずっしり食べ応えのあるフロランタンも捨てがたい。
最近はじめて食べたカヌレも、外はカリカリ、中はもっちりでおいしかったなぁ。
でも、やっぱり一番は——。
「マカロン……かな」
けど、高いお菓子だから、なかなか食べられないんだよね。
「そっか! ひょっとして、スイーツ科に入れば、マカロンも作れるようになる?」
自分で作れば、ひょっとして食べ放題⁉
「もっちろん」
パチンッ! とエンくんが大きく指を鳴らし、冷蔵庫を開けて中から取り出したのは——。
「うわぁ、マカロンだ!」
色とりどりのマカロンが詰まった小さな箱。
「がんばった心愛に、オレからのプレゼント」
「え……もらっていいの?」
「もちろん。心愛のために、心を込めて作った」
「ありがとう! すっごくうれしい」
翌日 、リベンジで作ったクッキーを、エンくんが試食中。
ドキドキドキドキ……。
テストが返されるとき以上にドッキドキだよ。
「うん。昨日のよりサクサクにできてる。ギリギリ合格点ってとこかな」
「はぁ~~。よかったぁ~~」
「はじめての菓子作りで、よくがんばったな! ってことで、こっからはご褒美ターイム! 心愛は、焼き菓子の中でなにが一番好き?」
「えぇっ、急に聞かれても……」
マドレーヌやフィナンシェはもちろん好きだし、さっくり軽い食感のダッグワースも、ずっしり食べ応えのあるフロランタンも捨てがたい。
最近はじめて食べたカヌレも、外はカリカリ、中はもっちりでおいしかったなぁ。
でも、やっぱり一番は——。
「マカロン……かな」
けど、高いお菓子だから、なかなか食べられないんだよね。
「そっか! ひょっとして、スイーツ科に入れば、マカロンも作れるようになる?」
自分で作れば、ひょっとして食べ放題⁉
「もっちろん」
パチンッ! とエンくんが大きく指を鳴らし、冷蔵庫を開けて中から取り出したのは——。
「うわぁ、マカロンだ!」
色とりどりのマカロンが詰まった小さな箱。
「がんばった心愛に、オレからのプレゼント」
「え……もらっていいの?」
「もちろん。心愛のために、心を込めて作った」
「ありがとう! すっごくうれしい」



