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「なにこの女ぁ~、邪魔くさ~」

とかなんとか言いながらプリプリして去っていく巨乳ガールを冷ややかな目で見るわたしと亮くん。

「あの、亮くんっ」

「すみません、身勝手な行動でした」

「え、いやいや!それは違うでしょ。ありがとね、亮くん」

「……いえ、お礼を言われるようなことではありませんので」

持ち場に戻ると流星くんは既にあの輪に馴染んでいた。適応能力レベルマックスか、きみは。

それから倉田篤史の別荘へ移動してバーベキューが始まった。当たり前かのように未成年飲酒と喫煙のオンパレード。まぁどうでもいいけど、止める権利も権限もないし?もう知ったこっちゃない。

相変わらず亮くんも流星くんも巨乳女子達に囲まれてるし、わたしもわたしでメンズに囲まれてる。なんか亮くんが露骨に機嫌悪いですアピールしてて、なんならわたし睨まれてない?ひぃえぇ、なんでわたしにキレてるのぉ?嫉妬してる……なんてことはないよね、あるわけがないよね。自惚れちゃダメよ白浜千帆。ま、わたしは嫉妬しまくりだけどね、そこの巨乳女子達に。

ふん、わたしのほうが数ヶ月も先に亮くんと出会ってるし、亮くんの良さもたくさん知ってるもんねー。まあ、だからなんだよって話なんだけど。

この数ヶ月自問自答を何度も繰り返してきた。でもやっぱたどり着く答えは『鳴海亮が好き』なんだよね。正真正銘の一目惚れで、これは紛れもなく恋。気のせいでもなんでもない。

「おい」

「はい、なんでしょう」

「便所」

いかなる時も護衛対象から目を離すわけにはいかない。それに倉田篤史が側に置くことを選んだSPはこのわたしなわけであって、トイレだろうがどこだろうが付き添わなければならない。亮くんと流星くんにインカムを通して席を外すことを伝え、トイレへ向かった。