トップシークレット

「亮くん、わたしは大丈夫だから持ち場について」

「貴女は何を言ってるんですか」

「いいから」

「白浜さん、貴女は一体なにをっ」

「いいから!ちゃんと持ち場について。流星くんごめん。亮くんと持ち場について」

「お、おう」

「白浜さん!」

「おい鳴海、落ち着けって」

「倉田さん、まずこの手を離して」

「あ?」

「ついて行くからこの手を離してと言ってるんです」

倉田篤史はわたしの手を捨てるように離して、『ついて来いよ』と言わんばかりに先へ進む。わたしはそれについて行った。みんなから少し離れた死角でイライラしてる様子の倉田篤史に疑問符だらけのわたし。

「で、お前なんなの?空気壊すなよ」

腕を組んで偉そうにわたしを見下ろしてムスッとしてる。

「なんのことでしょうか」

「好きにさせろよ、お前クソメガネ共のボディーガードでもあるめぇし。空気乱すなっつってんの、女の分際で調子乗ってんじゃねーよ」

「調子に乗ってるのはそちら側では?」

すると、わたしの肩をドン!と押して、そのまま壁に押し付けてきた倉田篤史。

「お前さ、ちょっと綺麗だからってなんでも許されるとか思ってんの?」

「そんなことは」

「ハッ、俺お前みたいな女嫌いなんだよね」

「そうですか」

わたしだってこういう男嫌いなんですけど?とか思いつつ笑みを浮かべた。

「へぇ、そんな煽り効きませんってか?そりゃそうか。SPが煽られてるようじゃ話になんねーもんなぁ?今日の夜俺の部屋来いよ、抱いてやるから」

「仰っている意味がよく分かりませんが」

なんの感情もない笑みを浮かべてるわたしに苛立ったのか押さえ付けてる力が強まる。ま、だからってどうってこともないんだけど。