トップシークレット

「鳴~海くん」

抱きつくいうより逃げれないよう羽交い締めにしようとしたら、見事にひょいっと躱されてしまった。まあ、そうでしょうね。あの亮くんがわたしにあっさり捕まるわけがないよね、知ってるよ。

「いきなりなんですか、貴女は」

「いやいや、もうかれこれ3週間と5日はこんな感じでは?」

少し呆れたような、困ったような顔をして控えめにため息を吐いた亮くん。

「最近顔色が優れないようですね。食事はバランスよく摂らないと体が持ちませんよ」

「誰かさんが逃げ回るせいで忙しいの。ね?鳴~海くん」

「では、栄養補給ゼリー差し上げます。あと、栄養ドリンクもお渡ししますね。それと栄養バーも」

そう言いながら淡々とそれらを渡してきた亮くん。気を遣ってくれるのは嬉しいよ?もちろん嬉しいに決まってるじゃん。でもさ?違うよね、違うじゃん?めちゃくちゃ嬉しいけど違うのよ、そうじゃないの!

「あ、ありがとう。でもそうじゃなくて、わたしは亮くんと話しさえできればっ」

「午後も頑張りましょう。では」

「あっ、ちょっ!」

スタスタと去っていく亮くんを掴み損ねて、その後ろ姿を眺めることしかできないわたし。やっぱ後ろ姿すらかっこいいな亮くん。スタイルよすぎ、脚ながっ!

「はぁーーもう。真面目なんだかお堅いんだか、手強いなぁ亮くんは」

貰った栄養補給ゼリーをジュゴォォッと一気に吸い上げながら飲み干して、栄養バーをボリボリ食べてると、バサバサな栄養バーが喉に詰まって死にそうになるわたし。それをなんとか栄養ドリンクで流し込んで一命を取り留めた。

「プハァーって、これ栄養多々すぎない?逆に」

午後は緊急任務が入って、現場に着いた頃には先に現着した氷室先輩と二階堂先輩のコンビが片付けてて無駄足になった。