「はい、大丈夫です。全然余裕」
「……あらそ。だったら飲み物でも買って来い、このへっぽこが。さっさと行け」
「うえっ!?ちょっ」
財布をポンッとわたしに投げて『それで人数分の飲み物買って来いザコが』とうざったい顔をしながら言ってる。ま、言ってはないけど言ってるようなもんだよあれは。わたしは控えめにしれっと中指を立てて去ろうとしたら、それを見逃すはずもない氷室先輩にヘッドロックをお見舞いされた。
「はぁーーもう。相変わらず人使い荒すぎだし、というか人の扱い雑だし」
地味に自販機まで距離あるしグラウンドの近くに設置してくんないかな。そんな文句しか出てこないけど、桜の匂いがわたしの全身を包み込んで癒してくれる。あの日、亮くんと出会った時のこと思い出すなぁ。とはいえ、ほんの数日前の話なんだけど。
やっぱ亮くんってかっこいいな、スタイルいいし眼鏡似合ってるし。絶対に頭もいいよね。しっかりした家庭環境で育ちました感すごいもんなー。うちはわりと裕福だけどお父さんもお母さんの結構楽観的なタイプっていうか、基本ヘラヘラしてるから……まあ、わたしもこんな感じになるわけで。
「えっと、氷室先輩が水で二階堂先輩が激甘コーヒでしょ?亮くんと流星くんはスポドリでいいのかな?んー、亮くん甘い飲み物とか苦手そうだし一応水も買っとこうかな。で、わたしもちゃっかりフルーツオレ」
氷室先輩にどやされそうだなぁ、ちゃっかり飲んでこ。ベンチに買った飲み物を置いてわたしも腰かける。呑気にフルーツオレをゴクリと口にした瞬間、先生の言葉を思い出した。もう時既に遅し。
「……っ、なんの毒?」
わたしは毒の耐性もある、ちゃんと訓練してきたし元々分解の速度が人並み外れてる。なのに、わたしの分解が全く追いついてない……?
「……あらそ。だったら飲み物でも買って来い、このへっぽこが。さっさと行け」
「うえっ!?ちょっ」
財布をポンッとわたしに投げて『それで人数分の飲み物買って来いザコが』とうざったい顔をしながら言ってる。ま、言ってはないけど言ってるようなもんだよあれは。わたしは控えめにしれっと中指を立てて去ろうとしたら、それを見逃すはずもない氷室先輩にヘッドロックをお見舞いされた。
「はぁーーもう。相変わらず人使い荒すぎだし、というか人の扱い雑だし」
地味に自販機まで距離あるしグラウンドの近くに設置してくんないかな。そんな文句しか出てこないけど、桜の匂いがわたしの全身を包み込んで癒してくれる。あの日、亮くんと出会った時のこと思い出すなぁ。とはいえ、ほんの数日前の話なんだけど。
やっぱ亮くんってかっこいいな、スタイルいいし眼鏡似合ってるし。絶対に頭もいいよね。しっかりした家庭環境で育ちました感すごいもんなー。うちはわりと裕福だけどお父さんもお母さんの結構楽観的なタイプっていうか、基本ヘラヘラしてるから……まあ、わたしもこんな感じになるわけで。
「えっと、氷室先輩が水で二階堂先輩が激甘コーヒでしょ?亮くんと流星くんはスポドリでいいのかな?んー、亮くん甘い飲み物とか苦手そうだし一応水も買っとこうかな。で、わたしもちゃっかりフルーツオレ」
氷室先輩にどやされそうだなぁ、ちゃっかり飲んでこ。ベンチに買った飲み物を置いてわたしも腰かける。呑気にフルーツオレをゴクリと口にした瞬間、先生の言葉を思い出した。もう時既に遅し。
「……っ、なんの毒?」
わたしは毒の耐性もある、ちゃんと訓練してきたし元々分解の速度が人並み外れてる。なのに、わたしの分解が全く追いついてない……?



