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あの後、意識を失ったわたしは目が覚めると医務室にいた。

「お、どう?気分は」

わたしが寝てるベッドに腰かけてわたしの顔を覗き込んでいるのは皐月先輩。

「皐月先輩、亮くん……鳴海亮は?」

「まずは自分の心配しなよ~」

「わたしはどうだっていいんです、別に」

「もぉ、鳴海は無事だよ。千帆のおかげと鳴海の判断力のおかげだね。ちゃんと致命傷は外してたわ、がっつり銃弾ブチ込まれてたけどね~。ちなみに千帆の血と鳴海の相性がめちゃくちゃ良かったのか、鳴海はもうピンピンしてるよ~。これまたちなみに千帆は丸々3日間眠り続けてたけどね?」

ま、まあ……あんな風に血を分け与えたことなかったし、舌噛み千切る勢いで噛んだから血止まんなかったし?

「亮くんが元気ならよかった。皐月先輩、面倒かけてごめんなさい。ありがとうございます」

「そんなの気にしなくていいって別に~。みんな心配してたから動けそうならシャワー浴びて顔出してあげなよ。多分グラウンドで氷室と二階堂にシゴかれてるだろうから、鳴海と櫻井」

「げ……マジですか」

「そりゃそうでしょ~。千帆がなかなか目覚まさないから機嫌悪くて大変だったんだよー?あの馬鹿共が」

あの馬鹿共っていうのは氷室先輩と二階堂先輩のことね?って、そんなことより聞き捨てならない!病み上がりの亮くんをシゴいてるとか馬鹿でしょ、あの先輩達!それを止めれるのは多分わたししかいない!

「皐月先輩!シャワー借りてもいい!?」

「いいよ~。ちゃんと着替えとかも用意してあるから~」

「マジ助かる!さすが皐月先輩、あざます!」

わたしは準備を済ませた後グラウンドへ向かった。八つ当たりされているだろう亮くんと流星くんを助けるべく──。