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「それだけか?」

「うん、あの子が心残りなくらいよ。ありがとう、羽田野も松下も。あとは任せるわ」

この後、姫野と連絡がつくことはもう二度なかった。

これは姫野や松下、ましてや白浜のせいなんかじゃねえ。

あの場にいなかった、あれ以降異変に気付けなかった、あの日止めれなかった、全部が俺のせいでしかねぇんだからよ。

姫野が俺に託した遺志を無下にはしねえ。大切な仲間を最期まで守れなかった俺の責任は、俺自身で償わなくちゃいけねえ。

「白浜」

「はい」

「オメェは……」

『オメェは死なせない、絶対に。姫野の為にも』なんて言うのは違ぇわな。

「オメェは……何カップだ?あ、ちなみに乳の話な?」

この後、生徒3人にリンチされたのは言うまでもない。