「姫野さん!!」
「白浜ちゃん、私はいいから……」
「っ……嫌……嫌だよそんなのっ!!」
「ごめんね……まだ中学生の貴女に頼らないと、ろくに誰も救えないなんて……っ、大人は情けないね……。私は大丈夫よ、だから貴女のその力で、苦しんでる人々を……たくさん助けてあげて」
怪我で苦しむ人々……そして、姫野さん。
これらが天秤に架けられた。
わたしは何度も交互に見ては決断できずに泣くことしかできない。
この戦いで救えない命もあった、取り零してしまった。この手のひらから次々に零れ落ちていく。わたしが今、応急措置をしなければ死んでしまう人も中にはいるかもしれない。でも、姫野さんだって例外ではない。今、この場でわたしが血を分け与えながら応急措置をすれば皐月先輩が姫野さんをきっとなんとかしてくれる。
わたしがこの場で今なにもしなかったら命は助かったとしても、もう二度と……姫野さんは歩くとことができないかもしれない。ダメ、そんなのダメ。嫌だ、絶対に嫌だ。目の前にいる仲間を救えないなんて、そんなの嫌だ!!なんの為にあんのよ、大切な人を守る為にある力なんじゃないの!?
「嫌っ、嫌です!あたしは姫野さんを救いたい!あたしっ、あたしは……この力は、なんの為に……っ!!もうどうだっていいんだって!!あたしは姫野さんさえっ」
「白浜ちゃん、悪いけど姫野の気持ち汲んでやってくれないか」
「は……?ねえ、松下さん!なんでそんなこと言うの!?あたしは、いつも2人に助けられてきた、守られてきた。今回だって……あたしのせいでこんなことにっ!!あたしがこんな体に生まれてこなければ、あたしが生まれてこなきゃ2人をこんな目に遭わせなくても済んだの!!嫌っ、お願いだから償わせてよ、お願いだから救わせてよ!!」
「白浜ちゃん、私はいいから……」
「っ……嫌……嫌だよそんなのっ!!」
「ごめんね……まだ中学生の貴女に頼らないと、ろくに誰も救えないなんて……っ、大人は情けないね……。私は大丈夫よ、だから貴女のその力で、苦しんでる人々を……たくさん助けてあげて」
怪我で苦しむ人々……そして、姫野さん。
これらが天秤に架けられた。
わたしは何度も交互に見ては決断できずに泣くことしかできない。
この戦いで救えない命もあった、取り零してしまった。この手のひらから次々に零れ落ちていく。わたしが今、応急措置をしなければ死んでしまう人も中にはいるかもしれない。でも、姫野さんだって例外ではない。今、この場でわたしが血を分け与えながら応急措置をすれば皐月先輩が姫野さんをきっとなんとかしてくれる。
わたしがこの場で今なにもしなかったら命は助かったとしても、もう二度と……姫野さんは歩くとことができないかもしれない。ダメ、そんなのダメ。嫌だ、絶対に嫌だ。目の前にいる仲間を救えないなんて、そんなの嫌だ!!なんの為にあんのよ、大切な人を守る為にある力なんじゃないの!?
「嫌っ、嫌です!あたしは姫野さんを救いたい!あたしっ、あたしは……この力は、なんの為に……っ!!もうどうだっていいんだって!!あたしは姫野さんさえっ」
「白浜ちゃん、悪いけど姫野の気持ち汲んでやってくれないか」
「は……?ねえ、松下さん!なんでそんなこと言うの!?あたしは、いつも2人に助けられてきた、守られてきた。今回だって……あたしのせいでこんなことにっ!!あたしがこんな体に生まれてこなければ、あたしが生まれてこなきゃ2人をこんな目に遭わせなくても済んだの!!嫌っ、お願いだから償わせてよ、お願いだから救わせてよ!!」



