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「ダメですよ!?皐月先輩!」

「ははっ。別に何もしないって~」

この飴を咥えている女性は『皐月』というらしい。それにしてもこのお三方は私に微塵も興味がなさそうだ。白浜さんのことが可愛くて仕方ないという印象。

「つーかさぁー、どう見てもどっちとも俺には劣るでしょ~。なぁにがいいわけ~?男見る目ぇ無さすぎんでしょ~」

氷室さんが私と櫻井を交互に見てそう言うと、白浜さんがドスン!ドスン!という効果音が付きそうな歩き方をしながら、氷室さんの目の前に行って睨み付けている。

「あの、言っときますけどわたし、氷室先輩のことかっこいいだなんて一度も思ったことありませんから!」

白浜さんが大声でそう言うと、クスクス笑い始めた二階堂さんと皐月さん。それにしても、この人をかっこいいだなんて一度も思ったことがない……?だとすれば大半の男がかっこよくはないでしょうね。中身はどうであれ、どこからどう見ても氷室さんは俗に言う超絶イケメンである。そして、二階堂さんもジャンルは違えど、俗に言うちょいワルという名の超絶イケメンではなかろうか。

お二方とも私とは全く違うタイプで、私なんか足元にも及ばない。そんな人達のことをかっこよくないと言う白浜さんは、一体どのような男をかっこいいと思うのか、謎でしかない。

「こんの生意気なガキんちょが」

「ひぃっ!?」

教室を走り回る2人(白浜さんと氷室さん)。この人達は一体何歳なのだろうか、小学生でもあるまいし。これから先、騒がしい日々が始まりそうな予感がする。もっと陰気臭い場所だと思っていたが、そういう感じでもなかったみたいだ。まぁ、これはこれで悪くはない……のか?いや、読書をする時間が減るのは困る。きっとこの人達はうるさい、どうしたものか。

「あ、あのっ!自分は櫻井流星って言います!よろしくお願いします、先輩方!」