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「すみません。決して馬鹿にしているわけではありません」

「うんうん!なーんか可愛いなって思っただけだって。な?鳴海ィ」

その手の話題を私に振らないでほしいんだが。何をどう返せばいいのか……いや、思ったことは至ってシンプル。

「そうですね。櫻井の言うっ」

『そうですね。櫻井の言う通りです』そう言おうとした時だった。教室のドアが開いて顔を覗かしている3人組がいる。

「やっほ~。会いに来たよ~千帆」

「今年の1年3人ってのマジだったわけ~?不作すぎて笑えねー。で?どっちだよ。千帆がイケメンだっ」

「ぎゃあぁぁー!!」

叫びながら物凄い勢いで赤髪の男に飛び付いた白浜さん。それを平然と受け止める赤髪男。この光景を見て胸がムカムカするのは何故か、胃もたれか?

「んだよ、いきなり。急に飛び付いて来んなアホが」

「ほんっと氷室先輩ってデリカシー無くてマジで無理!」

「あ?ガキんちょが調子に乗んなっての~」

「こらこら。そんな言い方はやめなよ伊吹」

「もうっ、二階堂先輩!この人どうにかしてくださいよ!マジで!」

この2人、明らかに普通ではない。オーラというか存在感というべきか、圧倒的な何かを感じる。今時の言葉で言うところの『パネェ』ですかね?いや、古いか。この赤髪の方が『氷室』で、金髪黒メッシュの方が『二階堂』ですか。

「あ~なるほどね~?君かぁ」

棒付きの飴を舐めている女性が目の前まで来て、ジロジロと舐め回すように私を観察してくる。一体なんなんでしょうか?この状況は。

「ああー!皐月先輩!近いってば!」

白浜さんが氷室さんを突き飛ばして私と飴を咥えている女性との間に割って入ってきた。何をそんなに必死になる必要が?