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櫻井君に図星を突かれて若干イラッとするのと同時に『君もさほど分かっていないのでは?』としか思えなかった。

「いや、流星くん。それは違うと思うよ?亮くんは女の子の気持ちが分かんないんじゃなくて、素直なだけなんだと思う。仮にさ?わたしのネイルを可愛くないって思いながら『可愛いですね』なーんて言われても、わたし全然嬉しくないもん。それに、わたし達って出会ったばっじゃん?亮くんはわたしや流星くんみたいなタイプじゃないし、今は上手く表現できないだけなんだと思うの。あ、でも流星くんみたいに純粋に褒めてくれるのも、めちゃくちゃ嬉しいよ!?だから、なんていうかな。うん、何が言いたいのか分かんなくなっちゃった!ははっ!」

ズコッと椅子から崩れ落ちる私と櫻井君。

「うえぇー!?ちょ、ふたりとも大丈夫~!?」

なんて言いながら私と櫻井君を見てケラケラ笑っている白浜さん。そんな白浜さんに胸が高鳴り、心を乱される。

「ハハッ!!白浜って面白いね~!!アツく語ってると思ったら最後『分かんなくなっちゃった!』だもんな。適当か!」

「いてっ!!」

白浜さんの額にチョップする櫻井君。私とは違って自然にそういうことができる櫻井君は素直に凄いなと尊敬する。

「悪いな、鳴海。気ィ悪くした?」

立ち上がりながら割と真剣な面持ちで私を見ている櫻井君。

「いえ、別に。……いや、正直イラッとはしましたけど」

「いやぁ、だよな~。悪い!許してくれ!」

手を合わせて頭を下げている櫻井君。君がそこまでする必要があるのか、いや、全くない。そもそも私に落ち度があったのだから尚更その必要はないだろう。