トップシークレット

「── くん?亮くん大丈夫?」

チラリと隣を向くと、私をガン見している白浜さん。そんな綺麗な瞳で私を見つめないでいただきたい。

「なんですか?」

「いや、ボーッとしてたからさ、大丈夫かな?って思って」

「ああ、すみません。大丈夫です」

3つ並べられた席。誰が何を言ったわけでも決められていたわけでもなく自然に、私・白浜さん・櫻井君の席順になった。

「なぁなぁ!1年って僕達3人だけっぽいな!」

「ぽいね~。そもそもS専に入学できる人材ってマジで限られるから。1個上の先輩達も9人しかいないよ~。その内の6人はほぼ海外」

「へぇー、そうなんだな!というかさ、白浜のそのネイルめっちゃいい感じゃん!」

「本当!?いやぁ、実は結構自信作なんだよね~」

「自分でやってんの!?すげぇ器用じゃん!!」

なんの躊躇もなく櫻井君は白浜さんの手に触れてネイルとやらを見ている。それを横目で見ているだけの私。

「お店でやってもらいたかったんだけど如何せん時間がなくてさ~。でも気合いは入れたいじゃん?だから自分でやってみたんだ~」

「可愛いじゃん!めっちゃ似合ってるよ!」

「へへっ。ありがと~う!流星くんって褒め上手だよね~」

未だに白浜さんの綺麗な手に触れている櫻井君。君はいつまで白浜さんの手に触れているつもりだ?そう苛立つ私はどうかしてしまったのか?何に対してこんなにも苛立っているのか、よく分からない。ただ、こういうのを見せられるのはあまり気分が良くないということ。

すると、バッと私のほうを向いて、とびっきりの笑顔でネイルを見せてきた白浜さん。そんな彼女がとても可愛らしいと思ってしまう。

「ねぇ、どうかな?亮くん」