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「っ、姫野さん」

声を押し殺して、溢れ出て止まらない涙を必死に拭いとっても次々と流れ落ちていく。

「白浜さん!?」

戻ってきた亮くんが泣いてるわたしに気づいて、てんやわんやしながらティッシュを差し出してくれた。そんな亮くんの姿に胸がきゅっと締めつけられる。ねえ、姫野さん……本当にいいのかな、わたしが亮くんのこと好きでいても、先へ進もうとしても。

「すみません、私のせいでしょうか。そんなつもりはなかったのですが……怖がらせてしまったのなら申し訳なかった」

少し不器用で優しくて、真面目でちょっとお堅い、そんな亮くんが大好きで──。この気持ちから逃げて、これからも逃げ続けるしかないって、そう思ってたけど、もうこのままじゃいられない。わたしは鳴海亮のことが好き、だから好きだって伝えたい。

「好き」

「……はい?」

「亮くんのことが好きなの」

勇気を出して、覚悟を決めて告白したつもりだった。けど亮くんはなにも言わずわたしに背を向ける。きっとこれが答えなんだって、そう思ったら胸が張り裂けそうになった。

「すみません」

「謝んないでよ。分かってる、亮くんがわたしのことなんてなんとも思ってっ」

「違います、そうじゃない。私は……私は貴女を好きになる資格がない」

「それって、どういう意味?」

亮くんは亮くんで何かを抱えているのかな、誰かを好きになることに前向きになれない何かが亮くんにもあるのかな。わたしだってそうだよ、わたしだってそうだった。でも、姫野さんのおかげで前を向けた。

亮くんが何かを背負ってるのなら、わたしに半分わけてほしい。2人で、そして流星くんや仲間達と乗り越えていきたい。仲間で共犯者、なんでしょ?

「意味などありません。資格がない、ただそれだけのことです」

「わかんない、言ってくんなきゃ分かんないよ」

「解ってほしいとも思っていません」