さっきのは一体なんだったのか、そう考えても答えが出るはずもなく、ただひたすらシャワーのお湯に打たれて立ち尽くす。
亮くんを好きになればなるほど辛くて苦しい。だってわたしには誰かを好きになって幸せになる資格なんてない。
舞い上がって、好きが溢れて、周りが見えなくなるほど恋焦がれてるのに、ふとした瞬間我に返る。
「姫野さんから全てを奪ったくせに、こんなの許されるはずかないでしょ」
何度も何度もそう言い聞かせてきたのにやっぱ一緒にいるとダメだな。でも離れたくない、傍にいたい、せめてS専の生徒であるうちは──。
亮くんがシャワーを浴びてる間、羽田野先生からメッセージが送られてきて、どうせくだらないメッセージでしょって思いながら開いてみた。
「……なに、これ……」
ドクンドクンと心臓が鳴り響いて、スマホを持ってる手が震える。
《白浜ちゃんへ。このメッセージを白浜ちゃんが読んでるってことはあの馬鹿が私のこと話しちゃったみたいね。回りくどい言い方は嫌いだから単刀直入に言います。私のことを負い目に感じるのはやめてください。これは私自身が決めたことなの。だから背負わないで、私のことは。こう言っても優しい白浜ちゃんは感じなくてもいい責任感じちゃうよね、ごめん。本当に本当にごめんなさい。私、白浜ちゃんのことが大好きなの、誰よりも幸せになってほしい。だから私のことは忘れなさい、幸せになりなさい。私を理由に幸せから逃げているのなら許るしません、呪います。大好きな白浜ちゃんを呪いたくはないから呪わせるようなことはしないでね?お願い、どうか幸せになって。姫野より》



