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「白浜さん、待ってください」

「無理!」

私より遥かに小さな体のどこからそんな力が出てくるのか。部屋に入って早々に上着を脱いで、タンクトップ姿でうろちょろする白浜さんにため息しか出てこない。危機感がまるでない、なんでこうも危なっかしいのか。

「白浜さん、そんな格好でうろちょろしないでください」

「寒くなくない?」

「そういう問題ではありません」

「ええ?もしかして意識してる~?なーんてありえないか~!」

おちゃらけた様子の白浜さんは私が今何を思っているのか分からないだろう。私は貴女をめちゃくちゃにしたい、そんな下劣なことしか考えていないというのに。

「そりゃしますよ」

「ん?」

「意識してますよ」

「え?」

「そう言ったら貴女はどうしますか?」

こんなことを言うつもりはなかった。白浜さんの大きな澄んだ瞳が動揺のせいか激しく揺らいでいる。都合よく解釈するならば、少なからず私のことを男として意識してくれていることになる。

「え、あ、あの、えっと……」

「すみません。シャワーお先にどうぞ」

「あ、ああーうん。ありがとう」

浮かれるな、自惚れるな。白浜さんのような綺麗で可愛らしい女性が私と釣り合うわけがないだろ。

「馬鹿馬鹿しい」