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白浜さんは食べ方も綺麗でよく食べる。本当に素敵な女性で……って何を言ってるだ私は。

「大変申し訳ございません。御予約はダブルルーム1部屋で承っておりますがどうなされますか?」

「そうですか。ではもう1部屋っ」

「別に一緒の部屋でいいでしょ~」

いや、いいわけがない。ダブルルームの意味を分かっていないのか?同じ部屋な上にベッドが1つしかない状態の何がいいのか。

「すみません、もう1部屋用意していただけませんか?」

「現在満室でございまして」

付き合ってもない男女が同じ部屋でなど言語道断。

「白浜さんはここのホテルを。私は他のホテルに」

「いやいや、もう時間も遅いし面倒じゃん」

「何も面倒ではありません」

「S専ではあるあるだよ?こんなの。普通だって、はい!もうつべこべ言わない、行くよ!」

「え、あ、ちょ、白浜さん!?」

貴女にとって普通でも私にとっては普通じゃない。白浜さんは氷室さんや二階堂さんともこのようなことがあった……そういうことなのか?私には無理だ、きっと我慢ができなくなってしまう。壊してしまうかもしれない。

あのキスが忘れられず、貴女のことを無性に求めてしまうこの気持ちを押し殺して、無かったことにして、その繰り返し。私はどうしようもなく情けない男で、無意識に何人もの人を殺しかけた男だ。こんな私が白浜さんのような女性に好意など抱いてはいけない。きっと壊してしまう。何度も何度も夢に見た貴女はとても幸せそうで、私も幸せなはずなのに……それを壊すのはいつだって私だ。