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「馬鹿だな、お前ら……あんがとよ、助けてくれて」

こうして倉田篤史の奪還劇は幕を閉じ、誘拐犯はXの一員であったことが判明した。元々倉田篤史を金銭目的で拉致る計画を練ってたらしいけど、沖縄にわたしがいるって情報を聞きつけて、わたしを手に入れる作戦に切り替えて失敗した……というものだった。

そして数日後、わたしと亮くんは喧嘩?中。

「だいたい貴女の危機管理はどうなっているんですか?たしかに貴女は強い、その辺の男にコロッとしてやられることは無いでしょう。ですが、男という生き物は危険です。あのように愛想を振り撒いてっ」

「亮くんなんて腕なんか組んじゃってたくせに!」

「あれは相手方が勝手にしてきただけであって私の意思ではありません」

「ふーん?どーせ内心デレデレっ」

「していません」

「どうだかね~」

「ほらほら、もうその辺にしとけよ?鳴海、白浜~。お互い嫉妬してたんだろ?それでいいじゃん」

「「よくない」」

結局、流星くんもわたし達の喧嘩?に巻き込まれて3人で言い合いを繰り広げるのであった。