足に力が、入らない……?
そう思った直後、ぐわんと大きく視界が揺れた。
た、倒れる……!?
頭では理解できても体が言う事を聞いてくれなくて、重心の赴くまま体もろとも傾く。
「よ……っと。もう、本当に無茶するんだから。」
……はずだったのに、すんでのところで私の体は誰かに受け止められた。
力が入らないなりに見上げて確認するけど、視界がぼやけてよく見えない。
だけど、この声と体温は……確か、あの人。
と、そこまで考えたのに私は目を閉じて意識を手放してしまった。
「……ん、あれ? 私、どうしたんだっけ……」
「あ、おはよう暁。もっと眠るかと思ったけど、意外に早かったね。」
ぼやぼやした視界の中、真っ先に耳にしたのはにこやかな声色。
でもまだ頭がふわふわしていて誰なのか分からず、目を擦って刺激を与えてみる。
そして見えたのは……。
「え、司君!? 何で!?」
「驚きすぎじゃない? 覚えてるかどうか知らないけど、貧血で倒れたんだよ。たまたま俺が居合わせたから良かったけど、ちょっと頑張りすぎ。ちゃんと自分を労って。」
そう思った直後、ぐわんと大きく視界が揺れた。
た、倒れる……!?
頭では理解できても体が言う事を聞いてくれなくて、重心の赴くまま体もろとも傾く。
「よ……っと。もう、本当に無茶するんだから。」
……はずだったのに、すんでのところで私の体は誰かに受け止められた。
力が入らないなりに見上げて確認するけど、視界がぼやけてよく見えない。
だけど、この声と体温は……確か、あの人。
と、そこまで考えたのに私は目を閉じて意識を手放してしまった。
「……ん、あれ? 私、どうしたんだっけ……」
「あ、おはよう暁。もっと眠るかと思ったけど、意外に早かったね。」
ぼやぼやした視界の中、真っ先に耳にしたのはにこやかな声色。
でもまだ頭がふわふわしていて誰なのか分からず、目を擦って刺激を与えてみる。
そして見えたのは……。
「え、司君!? 何で!?」
「驚きすぎじゃない? 覚えてるかどうか知らないけど、貧血で倒れたんだよ。たまたま俺が居合わせたから良かったけど、ちょっと頑張りすぎ。ちゃんと自分を労って。」

