ヴァンパイアくんに愛されるのは危険すぎる!

「……もう、暁も声が震えてるじゃない。」

「バレた?」

「バレバレ。隠す気ないでしょ。」

「えー、そんな事ないけどな。」

 そうおどけてみせるけど、私も強いままではいられない。

 それは乙華も一緒で、二人でクスクス笑い合っていたのに自然と涙が零れてきて。

 笑いすぎかなって思いたかったけど、それでは済まされないくらい二人で子供のように泣いて。

 だけど、これも乙華としか体験できないからいいかな……なんて幸せな気持ちに包まれた。