うっ、それを出されたら何も言えない……。
数日前にみんなのおかげで終わった事を、弥虎君はまだ引きずるのか頬を膨らませて怒っているアピールをしてくる。
司君は「やめなよ、終わった事でしょ。」と言ってくれるけど、弥虎君は聞く耳を持っていない。
「だって今回の、つーくんが気付かなかったら暁ちゃんずーっと隠すつもりだったじゃん!」
「ちょっと弥虎――」
「それにつーくんさぁ、僕たち以上に暁ちゃんのこと心配してたんだよ! 証拠も早い内から一人で集めてて、僕たちに教えてくれたのもつーくんだったし――……ムグッ!」
「弥虎……!」
……そうだったの?
隠したかったらしい内容を弥虎君に暴露され、慌てたように止める司君。
弥虎君の口を押さえながら、照れてるのか頬を染める司君に私は呆気にとられつつ疑問を口にした。
「司君、そうなの? 一体いつから気付いてたのっ?」
「……テスト勉強の追い込みし始めた辺りから、暁の様子が変だったから調べてただけ。そしたら分かったって感じ。」
耳まで真っ赤になっている司君の言葉はぶっきらぼうで、照れてるんだなってすぐ分かった。
数日前にみんなのおかげで終わった事を、弥虎君はまだ引きずるのか頬を膨らませて怒っているアピールをしてくる。
司君は「やめなよ、終わった事でしょ。」と言ってくれるけど、弥虎君は聞く耳を持っていない。
「だって今回の、つーくんが気付かなかったら暁ちゃんずーっと隠すつもりだったじゃん!」
「ちょっと弥虎――」
「それにつーくんさぁ、僕たち以上に暁ちゃんのこと心配してたんだよ! 証拠も早い内から一人で集めてて、僕たちに教えてくれたのもつーくんだったし――……ムグッ!」
「弥虎……!」
……そうだったの?
隠したかったらしい内容を弥虎君に暴露され、慌てたように止める司君。
弥虎君の口を押さえながら、照れてるのか頬を染める司君に私は呆気にとられつつ疑問を口にした。
「司君、そうなの? 一体いつから気付いてたのっ?」
「……テスト勉強の追い込みし始めた辺りから、暁の様子が変だったから調べてただけ。そしたら分かったって感じ。」
耳まで真っ赤になっている司君の言葉はぶっきらぼうで、照れてるんだなってすぐ分かった。

