それから、無事テストが終わったある日。
いつもの部屋でテストの解き直しをしていると、紅茶を淹れてくれた朝翔君が心配そうに私に尋ねてきた。
「暁……その、もう嫌がらせとかされてない?」
「されてないよ。心配かけちゃって本当にごめんね。」
「いや、暁が謝る事じゃない。けどごめん、俺何もできなくて……」
「朝翔君こそそんな事思わないで。隠してたんだし、むしろ勘づいたほうが怖いというか……。」
ありがたく紅茶を頂きながら、しゅんと項垂れる朝翔君の頭を撫でる。
あれからびっくりするほど嫌がらせはなくなり、今では平和な毎日を送っていた。
だけど蘭君が『司と弥虎が牽制してるっぽいから、嫌がらせしてくる命知らずはもういないんじゃない?』なんて言ってたのが、ちょっと気になるけど……。
でもそれより気になるのは、司君が既に証拠を集めていた事。
いつから気付いてたのか分からないけど、弥虎君に助けてもらった翌日司君が学校側に嫌がらせの証拠を提出したらしい。
その結果、詰め寄ってきた彼女たちは1週間自宅謹慎になっていた。
いつもの部屋でテストの解き直しをしていると、紅茶を淹れてくれた朝翔君が心配そうに私に尋ねてきた。
「暁……その、もう嫌がらせとかされてない?」
「されてないよ。心配かけちゃって本当にごめんね。」
「いや、暁が謝る事じゃない。けどごめん、俺何もできなくて……」
「朝翔君こそそんな事思わないで。隠してたんだし、むしろ勘づいたほうが怖いというか……。」
ありがたく紅茶を頂きながら、しゅんと項垂れる朝翔君の頭を撫でる。
あれからびっくりするほど嫌がらせはなくなり、今では平和な毎日を送っていた。
だけど蘭君が『司と弥虎が牽制してるっぽいから、嫌がらせしてくる命知らずはもういないんじゃない?』なんて言ってたのが、ちょっと気になるけど……。
でもそれより気になるのは、司君が既に証拠を集めていた事。
いつから気付いてたのか分からないけど、弥虎君に助けてもらった翌日司君が学校側に嫌がらせの証拠を提出したらしい。
その結果、詰め寄ってきた彼女たちは1週間自宅謹慎になっていた。

