ヴァンパイアくんに愛されるのは危険すぎる!

 委員長のそんな言葉に、眉をピクリと動かす。

 もしかしてそれって……!

「春君とお仕事できるんですか!?」

「本当に暁ちゃんは春のこと好きだね。そうだよ、新入生として入る暁ちゃんと違ってすぐ編入できるわけじゃないけど、一緒に監視をしてもらう。これならどうかな。」

 ニヤッと笑ってこちらを見ている委員長に言われ、春君がいるなら……と唸る。

 春君は私の幼馴染で信頼できる仲間。1個上でお兄ちゃんみたいな安心感もあるし……。

「……分かりました。私、有明学園行きます!」

「い、いいのか暁!? 俺が言うのもおかしいが、こいつの言いなりになんてならなくていいんだぞ!?」

「本当かい暁ちゃん。いや〜、嬉しいね〜。」

 私の返事に委員長は満面の笑みを、お父さんは焦りと心配を浮かべている。

 そんなお父さんを宥めながら、私はしっかりと宣言した。

「大丈夫だよお父さん。何事もやってみなくちゃ分からないし、いろんな事やっておきたいもん!」



 ……という経緯があり、今に至る。

 ここでの監視対象は4人で、全員どこかしらに危険性を秘めているそう。