その話を聞いて、監視だったとしても望さんは望さんなんだなって心が温まる。
望さんは委員長が呆れるほど、ヴァンパイア差別をしない人だ。頭の中に満面の笑みの望さんがすぐ思い描けて、思わず口元が緩む。
この話に壬生司は反応するかなと思って視線を向けたけど、彼は相変わらずにこやかに座っていた。
もしや壬生司って、そこまで考えない感じなのかな……。
少しは表情を崩すと思ったのに全然変わらない彼に、人の心はあるのかと問い質したくなってしまう。
それか……動揺を隠すのが単に上手いだけなのか。
どっちなのか私には検討もつかないけど、この話は少しずつ情報を引き出していくしかない。高峰朝翔には感謝だ。
そうして心の中で両手を合わせていると、唐突に壬生司が口を開いて私を見据えた。
「じゃあそろそろ、今回の監視役さんにいろいろ話を聞こうかな。」
「あっ、それ僕も聞きたーい! そういえば昨日ここでつーくんと一緒にいたけど、よくここに入れたね! いつもはつーくんが能力で僕たち以外入れないようにしてたのに!」
望さんは委員長が呆れるほど、ヴァンパイア差別をしない人だ。頭の中に満面の笑みの望さんがすぐ思い描けて、思わず口元が緩む。
この話に壬生司は反応するかなと思って視線を向けたけど、彼は相変わらずにこやかに座っていた。
もしや壬生司って、そこまで考えない感じなのかな……。
少しは表情を崩すと思ったのに全然変わらない彼に、人の心はあるのかと問い質したくなってしまう。
それか……動揺を隠すのが単に上手いだけなのか。
どっちなのか私には検討もつかないけど、この話は少しずつ情報を引き出していくしかない。高峰朝翔には感謝だ。
そうして心の中で両手を合わせていると、唐突に壬生司が口を開いて私を見据えた。
「じゃあそろそろ、今回の監視役さんにいろいろ話を聞こうかな。」
「あっ、それ僕も聞きたーい! そういえば昨日ここでつーくんと一緒にいたけど、よくここに入れたね! いつもはつーくんが能力で僕たち以外入れないようにしてたのに!」

