ヴァンパイアくんに愛されるのは危険すぎる!

「……それは全然気にしてないけど不満はあるよ! 何で私がハンターだってバラすような事したの!?」

「だって隠すなんて一言も約束してないからね。」

「〜〜っ、確かにそうだけど!」

 じゃあ元々バラすつもりで、あんな脅すような事をしたんだ……!

 妙に騙された気分になり、怒りからぎゅっと強く拳を握る。

 まだ、壬生司一人だけにバレたんだったら春君にも隠せたかもしれない。

 けど4人全員にバレたのなら、春君に隠し通せず1時間お説教コース確定……。

 春君ってお説教しだしたら長いんだよね……そう考えて、サーッと血の気が引いていく。

 そんな怯える私に気付いたのか、今まで黙りこくっていた高峰朝翔がついに声をかけてきた。

「そこまでハンターだってバレちゃダメ? 前のハンターは俺たちの前に現れてすぐ、自分はハンターだって言ってたけど……。」

「え? そうなの?」

「うん。……『お前らを監視する為に俺はいるけど、俺はお前らと友達になりたい!』って言ってて、いい意味でハンターらしくない人だった。」