ヴァンパイアくんに愛されるのは危険すぎる!

 この先上手く監視ができてもバレるだろうなって覚悟はしていたつもりなのに……今日で覚悟がないもの同然になってしまった。

 それもこれも全部、壬生司がやってくれた事だ。

 わなわなと今にも暴れだしそうな私に、当の本人は悪びれもせずに微笑んだままで。

「そんな怖い顔しないでよ、聖城さん。とりあえず部屋でゆっくりお話、しようか。」

 ……意味ありげに細めた瞳で私を見ながら、あの部屋を指さした。