だけどそこまで思った時、お父さんの言葉に違和感を覚えた。
「お父さん、リストに載るほどの危険なヴァンパイアなら、保護しておいて委員会本部に置いたほうがいいんじゃない?」
危険視している、と対策委員会副委員長のお父さんが言うくらいなら……と思って尋ねてみる。
そんな私の疑問にお父さんは難しい顔で唸ってから、「仕方ない」と言わんばかりにため息を吐いた。
「そうできれば一番楽なんだが……このヴァンパイアたちはまだ何も騒動を起こしてないから、保護しようにもできないんだ。」
「えっ、そうなの? じゃあ何で危険視されて……」
「――このヴァンパイアたちが、かつて大罪人と呼ばれたヴァンパイアと同じDNAを持っているからだ。」
……これだけの言葉で理解してしまう自分が、少し嫌いだ。
ヴァンパイアは生まれた時に自分の血を調べる義務があって、そこでDNA検査もされる。
多分その検査で、完全には一致しないはずのDNAが一致したんだろう。
でもこんなの、本人たちからしたら言いがかりにも程がある。
「お父さん、リストに載るほどの危険なヴァンパイアなら、保護しておいて委員会本部に置いたほうがいいんじゃない?」
危険視している、と対策委員会副委員長のお父さんが言うくらいなら……と思って尋ねてみる。
そんな私の疑問にお父さんは難しい顔で唸ってから、「仕方ない」と言わんばかりにため息を吐いた。
「そうできれば一番楽なんだが……このヴァンパイアたちはまだ何も騒動を起こしてないから、保護しようにもできないんだ。」
「えっ、そうなの? じゃあ何で危険視されて……」
「――このヴァンパイアたちが、かつて大罪人と呼ばれたヴァンパイアと同じDNAを持っているからだ。」
……これだけの言葉で理解してしまう自分が、少し嫌いだ。
ヴァンパイアは生まれた時に自分の血を調べる義務があって、そこでDNA検査もされる。
多分その検査で、完全には一致しないはずのDNAが一致したんだろう。
でもこんなの、本人たちからしたら言いがかりにも程がある。

