ヴァンパイアくんに愛されるのは危険すぎる!

 けどこれは、気持ちを伝えるチャンスだ。

「私、司君に無理した笑顔は作ってほしくない。できる事ならずっと、今みたいに笑ってほしい。」

 司君が笑ってくれると私も笑っちゃうし、苦しそうな顔をしていると泣きたくなる。

 それもこれも、司君が好きだから。司君がずっと心にいるから、思う事だ。

 だったら私ができる事はただ一つ。司君に心配をかけないように、傍にいる事。

 これまで辛い思いをしてきたのに、表情を作ってこれからも生きていくなんて……残酷だ。

 ――だから私が、そうさせないようにすればいい。

「司君。」

 夏の香りのする風が、私と司君の間に吹き込む。

 まるで背中を押してくれてるような風に見守られ、私はまっすぐに言葉にした。

「私、司君が好き。ハンターとしてもそうだけど、これからは恋人として傍にいたい。司君と一緒に思いっきり笑いたいの。」

 自分でもキザすぎるセリフなのは理解しているけど、こう言わなきゃ司君は嘘だって疑う。

 その読み通り司君が疑う事はなかったけど、代わりに頬を少し染めいじけた表情を浮かべた。