……って、そうでもなくって!
「あれって言葉の綾って言うか、その場凌ぎの嘘っていうか、そ、そんなんじゃないの!?」
「? 嘘吐く趣味なんてないよ、吐いたって面倒なだけだし。暁が好きなのは本当。」
「……何故に?」
「暁は、否定しなかったから。俺の好きなもの。」
好きなもの……?
勢いで理由を尋ねると、そんな神妙な言葉が返ってきて頭にはてなを浮かべる。
それってどういう意味なんだろ……朝翔君の好きなものって言えば……。
「ラブコメのこと?」
「うん、そう。暁はよく俺の話聞いてくれてたし、本だって貸してくれた。……周りはずっと、読むなら他の本にしなさいって言ってたから、嬉しくて……」
話しながら段々と笑顔になっていく朝翔君を見て、本当に好きなんだなって微笑ましくなる。
ずっと否定されたものを肯定してくれる人がいるって、すっごく嬉しいもんね。私も恋愛小説好きだけど、周りは読書しないから気持ちは分かる。
心の中で共感していたら、「暁は知ってるかもだけど、」と意味深な切り出しで朝翔君が唐突に話し始めた。
「あれって言葉の綾って言うか、その場凌ぎの嘘っていうか、そ、そんなんじゃないの!?」
「? 嘘吐く趣味なんてないよ、吐いたって面倒なだけだし。暁が好きなのは本当。」
「……何故に?」
「暁は、否定しなかったから。俺の好きなもの。」
好きなもの……?
勢いで理由を尋ねると、そんな神妙な言葉が返ってきて頭にはてなを浮かべる。
それってどういう意味なんだろ……朝翔君の好きなものって言えば……。
「ラブコメのこと?」
「うん、そう。暁はよく俺の話聞いてくれてたし、本だって貸してくれた。……周りはずっと、読むなら他の本にしなさいって言ってたから、嬉しくて……」
話しながら段々と笑顔になっていく朝翔君を見て、本当に好きなんだなって微笑ましくなる。
ずっと否定されたものを肯定してくれる人がいるって、すっごく嬉しいもんね。私も恋愛小説好きだけど、周りは読書しないから気持ちは分かる。
心の中で共感していたら、「暁は知ってるかもだけど、」と意味深な切り出しで朝翔君が唐突に話し始めた。

