ヴァンパイアくんに愛されるのは危険すぎる!

 それでも今の私が思いついたのはこれだけで、春君にたくさんの罪悪感を抱く。

 ハンターとしての意識のなさや、自分勝手すぎる意見を押し付けてしまった申し訳なさ。それらが重なり、春君へメールを打つ。

《ごめんね。また今度、ちゃんと話すから。》



 ……私が逃げ出した教室、苦しそうに笑う声だけが響く。

「ははっ……あーあ、これは振られたも同然か。暁のやつ、あいつらを好きになりやがって。」

 そして乾いた笑みを浮かべつつ窓枠に腰を下ろした春君は……小さく零していた。

「俺じゃ、ダメなのかよ。」