あの時は自分から吸血を勧めた。多分だけど、その辺りから司君に信頼と好意を寄せていた気がする。
それなら断る選択肢はない。うんって、よろしくお願いしますって伝えればいい。
「……返事は、ちょっと待ってほしい。」
だけど私はまだ、その告白を受けれない。
そう口にすると、司君は哀しそうに目を細めて笑った。
「そっか……まぁ俺も急かしたいわけじゃないし、返事はしなくてもいいよ。暁の立場上、こういうのはダメだもんね。」
断られるって思っているのか、何とも言えない苦い表情の司君。
そんな彼を見て申し訳ない気持ちに苛まれたけど、今はこれでいい。
……司君に私も向き合いたい。この気持ちは本来、私が持つべき感情じゃない。
なのに持ってしまったんだから、どう転んでも春くんには早い段階で悟られてしまうだろう。
なら悟られる前にちゃんと、自分の口から言わなきゃ。
春君と次に予定が合ったのは、一週間後の金曜の事だった。
と言うのも、春君担当の仕事を一気に消化してきたらしく、一番早くてこの日で。
それなら断る選択肢はない。うんって、よろしくお願いしますって伝えればいい。
「……返事は、ちょっと待ってほしい。」
だけど私はまだ、その告白を受けれない。
そう口にすると、司君は哀しそうに目を細めて笑った。
「そっか……まぁ俺も急かしたいわけじゃないし、返事はしなくてもいいよ。暁の立場上、こういうのはダメだもんね。」
断られるって思っているのか、何とも言えない苦い表情の司君。
そんな彼を見て申し訳ない気持ちに苛まれたけど、今はこれでいい。
……司君に私も向き合いたい。この気持ちは本来、私が持つべき感情じゃない。
なのに持ってしまったんだから、どう転んでも春くんには早い段階で悟られてしまうだろう。
なら悟られる前にちゃんと、自分の口から言わなきゃ。
春君と次に予定が合ったのは、一週間後の金曜の事だった。
と言うのも、春君担当の仕事を一気に消化してきたらしく、一番早くてこの日で。

