ヴァンパイアくんに愛されるのは危険すぎる!

 傍から見てもそんなだったなんて……ちゃんと気を引き締めろって事なのかな。

 司君に言われた事を呟くように反芻しながら、がっくり項垂れる私。

「だから暁のことはほっとけないんだよね。例えばそう……君に恋するくらいにはね。」

「……え? それってどういう意味……?」

「そのままだよ。……もう他の奴には渡したくない、暁が好きだ。」

「…………、んなっ!?」

 夕焼けが当たらない影の中、司君の色素の薄い瞳の奥が光る。

 そこには揺るぎない愛しさが混じっているようで、心臓がぎゅっと掴まれたみたいに痛くなった。

 ……告白、されちゃうなんて。

 まっすぐに見つめてくる司君に嘘を吐いている様子はない。だから、言葉がすぐに出てこなかった。

 でも……嬉しい、って思ってる自分がいる。

 さっき、私は蘭君に吸血されるのを断った。……ううん、嫌がったんだ。

 それはきっと、弥虎君でも朝翔君でも一緒だったと思う。

 けど――。

『じゃあ、練習しようよ! 私、司君の練習台になるからっ!』