「……私そんな顔してる?」
「してるわ、分かりやすいくらいに。何か大変な事でもあったの?」
お弁当箱を持って目の前の席を拝借した乙華に尋ねられ、項垂れたまま「うーん……」と唸る。
大変な事、ではあるか……いや、あれも私の仕事になるんだろうけど……。
「まぁ、そこそこに……?」
「煮えきらない返事。何かあったらちゃんとこのわたくしに相談してよ? 暁って本当危なかっしいもの。」
「そうかなぁ……。」
「このわたくしが言うんだから間違いないわ。ささっ、お昼食べちゃいましょ! 今日は専属のパティシエがカップケーキをくれて、暁と食べたかったから持ってきちゃった。」
「カップケーキ!? いいのっ?」
「もちろん! その為に持ってきたんだから!」
ふふんっとドヤ顔をする乙華に、さっきまでなかった食欲が湧いてくる。
時々こうして乙華がお菓子を持ってきてくれる事があって、いつも何かと疲れている私にとってこんなに嬉しい事はない。
……それに、この時間だけはゆっくりできるから何も考えないでいよう。
「してるわ、分かりやすいくらいに。何か大変な事でもあったの?」
お弁当箱を持って目の前の席を拝借した乙華に尋ねられ、項垂れたまま「うーん……」と唸る。
大変な事、ではあるか……いや、あれも私の仕事になるんだろうけど……。
「まぁ、そこそこに……?」
「煮えきらない返事。何かあったらちゃんとこのわたくしに相談してよ? 暁って本当危なかっしいもの。」
「そうかなぁ……。」
「このわたくしが言うんだから間違いないわ。ささっ、お昼食べちゃいましょ! 今日は専属のパティシエがカップケーキをくれて、暁と食べたかったから持ってきちゃった。」
「カップケーキ!? いいのっ?」
「もちろん! その為に持ってきたんだから!」
ふふんっとドヤ顔をする乙華に、さっきまでなかった食欲が湧いてくる。
時々こうして乙華がお菓子を持ってきてくれる事があって、いつも何かと疲れている私にとってこんなに嬉しい事はない。
……それに、この時間だけはゆっくりできるから何も考えないでいよう。

