ヴァンパイアくんに愛されるのは危険すぎる!

「……、え?」

 エレベーターから、聞き覚えのありすぎるぼやいた声が飛んでくる。

 いやいや、まさか。

 内心そう思いながらも、嫌な鼓動を感じながら視線を向ける……と、案の定。

「暁、お前……何でそいつと一緒にいるんだよ。」

「春、くん……」

 月明かりに照らされて瞳が狼のように光っていた、春君が佇んでいた。