足りないよ、白山くん。


私が口をぽかんと開けていると


「水野さんに話してなかったの?妹と弟がいるって」

「あれ、言ってなかったっけ」


全く微塵も聞いてないです…初耳です…。


「やっぱり私…迷惑じゃ…」

「そんなことないよ。俺が誘ったんだから」


「うわ…お兄ちゃん…普段と話し方がちがー」
「ん?なんか言ったか?」

「別に?」


二人とも、白山くんに似て整った顔立ちしてるなぁ…

私みたいなのがこの中にいたら完全に異質だよ…


「そろそろ家に入ろ」

「あっ…うんお邪魔します…!」

「「どーぞ!」」


うぅ…眩しい。


キラキラした笑顔で二人は迎えてくれた。