足りないよ、白山くん。


「あっきーのことはいいのよ!
それよりも雫、真面目だから噂とか気にしないと思うけど、情報収集はしといたほうがいいわよ」


「どうして?」


「クラスのこわ〜い女子に目つけられたら嫌でしょ?」


「う、うんまぁ…?」



私的にクラスの人たちとは、満遍なく仲良くできていると思っているから大丈夫だとは思うけど…

怖い人なんかいたっけ?



「んーとりあえず先生も言ってたけど、嫌になったら席変えたいって言いな!あっきーも理解してくれるだろうし」


「大丈夫だよ?嫌じゃないから」


「も~…ほんとに雫は良い子ね、頭も良くて優しいとか。高嶺の花って言われるのも納得だわ。
うーん、だけど怖い奴らがっ…!」


「えっ?」



高嶺…?

それに怖い人たちって……

はるちゃん、本当に何のこと言ってるんだろう?



「あーいや、何でもない!じゃ、授業始まるから席戻るね」


「あ、うん」



そう言って、はるちゃんは自分の席に戻ってしまった。