足りないよ、白山くん。



「よかったじゃん!…なんか最近雫の様子がおかしいなって思ってたけど、大丈夫そうで安心した!」

「……!」


……やっぱり私、調子悪そうに見えてたのかな。

最近頭痛も酷かったし、昨日の夜はお母さんに色々言われたし……

手首切っちゃったし……。


心配かけさせないためにも、あんまり顔に出さないように気をつけなきゃ。


もちろん白山くんにも。




キーンコーンカーンコーン……


「よーし授業始めるぞー」


教室に来た先生の声が響く。


「あ、始まっちゃう、またあとでね雫!」

「うん!」


えっと、次は数学の授業か。

机の上に必要な教科書を用意する。


ガラッ……


あ、白山くんも保健室から戻ってきたみたい。

私が戻った後は寝てたんだろうな…


なんて考えながら準備をしていると横からトントンっと肩を叩かれた。