足りないよ、白山くん。


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「あ、雫おそーい!もう食べちゃったよ」

「ごめんはるちゃん!長引いちゃって…」


一緒に勉強することを約束したあと、私ははるちゃんを待たせていることに気づいた。

そのことを白山くんに伝えると手早く手首の傷に絆創膏を貼ってくれて、すぐに保健室から出てきた。

まぁ、その絆創膏は結局シュシュで隠れているけどね。


というかまさか白山くんと長いこと話すとは…

十分、二十分くらいただ寝るだけかと…


「冗談!全然大丈夫だけど、雫ご飯どうするの?」


「残りの休み時間で食べることにする…!」


「……なんか雫、嬉しそう?」


え…?

「そうかな……?」

「うん。さっきより雰囲気が明るいかも」



もしかしたら白山くんに話したことで多少、心がすっきりしたのかもしれない。

やっぱり白山くんパワーはすごいのかも。


「し、質問して、問題解けるようになったから…かも!」


でも彼と会ってたことなんて絶対言えないから、いい感じに誤魔化す。