足りないよ、白山くん。



「私の努力がまだまだ足りないだけ。それに私、白山くんを見てて思ったんだ、きっと凄く努力してるんだなって」


「え、いや、そんなこと……」


「ううん、だって唐突な問題に答えてるし、保健委員の仕事だって真面目にやってるから」


眠そうではあるけれどいつも正解しているし、昨日私を見てくれた時もテキパキとこなしていた。

普段の様子ならめんどくさがってやらなさそうなのに。

だから私は、白山くんはきっと裏で努力している人なんだと思った。


「………」


「白山くん?」


「…あ、うん。ありがと」


目を逸らしてそう返事をした。

白山くんにしては薄い反応。


いやでも、他の人の前ではこれくらいだったかもしれない。

一対一で話す時の雰囲気に慣れてしまったからなのか、少し和感を感じた。